Academic Research on Donations Academic Research on Donations

寄付研究センターにより運用されている"Academic Research on Donations"は
国内における寄付研究による推進と、その発表機会の創出を行う活動の公式メディアです。

  • 責任ある消費としてのエシカル消費とそのさらなる普及
    SHUJI OHIRA

    武蔵大学経済学部教授

    大平 修司

    SHUJI OHIRA

    責任ある消費としてのエシカル消費とそのさらなる普及

    1.責任ある消費としてのエシカル消費  SDGsの項目の中で消費に関わる項目は,12番目の「つくる責任・つかう責任」であり,具体的には「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」を意味している。しかし,英語でその項目は,Responsible Consumption&Productionとなっており,企業の生産活動に関わる「つくる責任」は日本語訳として適切な訳と判断できる。一方,消費者行動

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  • 寄付をする理由/しない理由
    MAKOTO NAKAJIMA

    名古屋学院大学現代社会学部准教授

    中島 誠

    MAKOTO NAKAJIMA

    寄付をする理由/しない理由

    1.はじめに  寄付の利点は、社会保障の充実や研究開発の推進のような社会的側面のみならず、寄付者が幸福を感じたり社会とつながることで適応感が促進されるといった個人的側面まで多岐にわたります。そして、この寄付行動が日本において低調であることが繰り返し指摘されています(例:Charities Aid Foundation(2021)の報告では、日本の寄付の順位は114の国の中で107位です。同報告の2

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  • 世界と東アジア地域におけるフィランソロピーの現状
    TAKAYUKI YOSHIOKA

    岡山大学グローバル・ディスカバリー・プログラム准教授

    吉岡 貴之

    TAKAYUKI YOSHIOKA

    世界と東アジア地域におけるフィランソロピーの現状

    1.はじめに 出典:The 2022 GPEI Report, pp.8-9 より引用  インディアナ大学フィランソロピースクール(Indiana University Lilly Family School of Philanthropy)では、ハドソン研究所(Hudson Institute)が行っていた世界のフィランソロピーの状況を把握する研究プロジェクト(Philanthropic Fre

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  • 市民フィランソロピーの新たな潮流:ギビングサークルという考え方
    SHINJI HOSOMI

    活水女子大学国際文化学部教授

    細海 真二

    SHINJI HOSOMI

    市民フィランソロピーの新たな潮流:ギビングサークルという考え方

     NPOを資金面で支える新たなサポーターとして、北米やアジアでギビングサークルが注目されている。ギビングサークルは少額の資金を持ち合い、ファンドを形成しプロジェクトに助成する持続性をもつサークル活動である。一部の富裕層だけではなく、一般市民が参加しサークル活動を通してNPOのスポンサーとなるもので、市民フィランソロピーの実践である。ギビングサークルの組成が市民の連帯意識を主体化させる役割を担うこと

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  • ソーシャルマーケティングと寄付行動
    YOKO URYUHARA

    同志社大学商学部教授

    瓜生原 葉子

    YOKO URYUHARA

    ソーシャルマーケティングと寄付行動

    1.はじめに  筆者の研究の原点は,33年前,海外で臓器移植を受けた男児のお父様との出会いである。日本の移植医療技術は最高レベルであるが,臓器提供が少ない[1]という深刻な社会問題を背景に,海外での移植を余儀なくされたそのお父様は「海外に行かなくても移植を受けられる社会をつくってください」と筆者の手を強く握っておっしゃった。当時,製薬企業で臓器移植患者に不可欠な薬の研究開発を行っていた筆者にとって

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