Academic Research on Donations Academic Research on Donations

寄付研究センターにより運用されている"Academic Research on Donations"は
国内における寄付研究による推進と、その発表機会の創出を行う活動の公式メディアです。

  • 利他主義と宗教
    KEISHIN INABA

    大阪大学大学院 人間科学研究科 教授

    稲場 圭信

    KEISHIN INABA

    利他主義と宗教

    POINT・諸宗教が利他を説き、より宗教的な人は、よりボランティア活動に参加するという研究結果がでている。・宗教には社会の苦難に寄り添い、善き方向に変えていくという働きがあり、その内容は、災害救援、発展途上国支援、平和運動、環境への取り組み、医療・福祉活動など多岐にわたる。・災害時には、寺社等宗教施設が避難所となり、宗教者が災害支援活動をしている。 1.リスク社会における宗教的利他主義  世界には

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  • 進化心理学からみた寄付行動
    RYO ODA

    名古屋工業大学大学院工学研究科 教授

    小田 亮

    RYO ODA

    進化心理学からみた寄付行動

    POINT・目の絵や写真によって寄付などの利他性が高まることがあるが、これは間接互恵性への適応であると考えられている。・間接互恵性が機能するためには、ちゃんとお返しをする人だけでやり取りをする必要があり、そこで評判が重要な役割を果たす。・ヒトという種がどういう存在であり、どのような特徴をもっているのかということについての正しい知見は、社会をより良くしていくうえで不可欠である。 1. 目の絵があると

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  • コミュニティ財団とは何か
    TAKASHI KOSEKI

    明治大学経営学部 教授

    小関 隆志

    TAKASHI KOSEKI

    コミュニティ財団とは何か

    POINT・コミュニティ財団は、多様な寄付金を集めて、特定の地域のために助成金を配分する寄付仲介事業である。・日本には2023年12月時点で、活動中のコミュニティ財団/基金が48あり、休眠預金事業に参画する財団も多い。・世界のコミュニティ財団の大半が欧米諸国に集中しており、アメリカの財団は全体として大規模である。 1.コミュニティ財団とは  コミュニティ財団と聞いてピンと来る人は、日本では多くない

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  • CSRのダイナミズムとSDGs時代に求められるCSI
    MASAATSU DOI

    法政大学現代福祉学部・同大学院人間社会研究科 教授

    土肥 将敦

    MASAATSU DOI

    CSRのダイナミズムとSDGs時代に求められるCSI

    POINT・Corporate Social Responsibility(CSR)という概念は、固定的なものではなく絶えず変化するダイナミックなものである。・CSRには大きく3つの次元があり、その中でも「社会貢献活動(フィランソロピー活動)」と「社会的事業(ソーシャル・ビジネス)」の重なり合うユニークな活動が注目されている。・社会的課題解決に資する革新的な企業活動は「Corporate Soci

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  • いかにして人々をボランティアに誘うのか
    YUKA SAITO

    神奈川大学人間科学部 教授

    齊藤 ゆか

    YUKA SAITO

    いかにして人々をボランティアに誘うのか

    POINT・新たなボランティアの生成には,「人間」(個人)の願いや思いを大切にすること。・「潜在的ボランティア」は,ボランティア行動には表れていないが,何らかの活動へ参加・参画する可能性が高い。・世代・属性に応じた自己承認ニーズが高まれば,「潜在的ボランティア」が活動へ一歩踏み出し,地域で「仲間」や「居場所」を見つけ「交流」や「活動」につながる。 ※本稿は,齊藤(2018,2019,2022)に基

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