Academic Research on Donations Academic Research on Donations

寄付研究センターにより運用されている"Academic Research on Donations"は
国内における寄付研究による推進と、その発表機会の創出を行う活動の公式メディアです。

  • 見知らぬ他者への贈与――どのような人が献血するのか
    YUI YOSHITAKE

    熊本大学大学院人文社会科学研究部 准教授

    吉武 由彩

    YUI YOSHITAKE

    見知らぬ他者への贈与――どのような人が献血するのか

    POINT・献血や臓器提供、寄付・募金は「見知らぬ他者への贈与」である。・若年献血者の減少が問題となっているが、実は東日本大震災の直後に献血に駆け付けたのは20代や30代だった!?・献血者であっても、血液の使い道について十分に知らず、「事故や怪我」の場合に使われていると誤解している場合がある。 1.見知らぬ他者への贈与  「見知らぬ他者への贈与」と聞くと、不思議に思う人もいるのではないか。日頃私た

    詳しく読む
    詳しく読む
  • 人々は遺贈寄付をする団体をどう決めているのか
    FUMITAKA WATANABE

    信州大学社会基盤研究所特任講師

    渡邉 文隆

    FUMITAKA WATANABE

    人々は遺贈寄付をする団体をどう決めているのか

    POINT・遺贈寄付募集の研究は実務者のニーズが高い一方で、世界的にもまだ数が少ない・遺贈における寄付先を選ぶ際には、通常の寄付とは異なる判断プロセスがあると考えられる・国外の先行研究と日本国内での各種調査は、「遺贈先をどう決めるか」について概ね整合的な結果となっている 1.マーケティング論における遺贈寄付研究の現在地  寄付に関する研究はここ10年で劇的に増加しているが、遺贈寄付(遺言書による寄

    詳しく読む
    詳しく読む
  • 市民社会の弱さを包摂する社会に
    NOBUKO KANAYA

    広島市立大学国際学部 教授

    金谷 信子

    NOBUKO KANAYA

    市民社会の弱さを包摂する社会に

    POINT・市民社会・NPOに対する社会的評価が高まり公民連携が増えてきた。・介護保険制度が始まる際には、市民社会・NPOの役割が期待されたが、公共サービスの市場競争の中で市民社会を基盤にする事業者は苦戦しているようにみえる。・市民社会の中にあるアマチュアリズムの強さと弱さに寛容な社会になることが望まれる。 1. 市民社会とNPOの多様な捉え方  私がNPO(非営利組織)を初めて知ったのは1990

    詳しく読む
    詳しく読む
  • 共感なき寄付を考える
    TOMOHIRO SEGAMI

    横浜市立大学客員研究員

    瀬上 倫弘

    TOMOHIRO SEGAMI

    共感なき寄付を考える

    POINT・共感を伴わない寄付も考えられる。・カントは「義務の動機」からなされた寄付こそが道徳的な価値を持つと考えた!?・寄付者の6割が抱く「社会の役に立ちたい」という思いは共感的な内面の現れ。 1.   ファンドレイジングと共感  昨年このサイトで発表した前稿「ファンドレイジングにおける共感メカニズム」では、ファンドレイジングには共感を生み出す要素を盛り込んでいくことが必要で

    詳しく読む
    詳しく読む
  • 日本の寄付統計
    SHUSAKU SASAKI

    大阪大学感染症総合教育研究拠点行動経済学ユニット 特任准教授

    佐々木 周作

    SHUSAKU SASAKI

    日本の寄付統計

    (横浜国立大学)との共著である。 論文をダウンロード POINT・『寄付白書』の「全国寄付実態調査」は、「家計調査」「全国家計構造調査」と比較して、寄付金の回答方法の点で強みがある。・一方で、調査対象や方法の点では、「家計調査」「全国家計構造調査」にはない弱みがある。・ふるさと納税など、分野別の寄付のマクロ推計値と実績値を比較することは、マクロ推計値全体のバイアスの方向性や程度、それらの発生メカニ

    詳しく読む
    詳しく読む
1 2 6