寄付研究センターにより運用されている"Academic Research on Donations"は 国内における寄付研究による推進と、その発表機会の創出を行う活動の公式メディアです。 望ましい「寄付集め」とは?ファンドレイジングの倫理を考える 東北大学大学院情報科学研究科 准教授 岡田 彩 AYA OKADA PDFをダウンロード 望ましい「寄付集め」とは?ファンドレイジングの倫理を考える POINT・「ファンドレイジング=資金を集める」という図式が問いなおされている。・ファンドレイジングの「望ましさ」の判断には、複数の基準が用いられてきた。・ファンドレイジングに携わる者は、無意識のうちに「望ましさ」の基準を持っている可能性がある。 1.寄付の申し出にためらいが・・・ 「岡田さんが関わっておられるNPOに、10万円の寄付をしたいのですが・・・」 まだ知り合って間もない方から、このよう 詳しく読む 詳しく読む ふるさと納税と寄付をする人の違い:向社会性に着目して 明治大学情報コミュニケーション学部 専任講師 後藤 晶 AKIRA GOTO PDFをダウンロード ふるさと納税と寄付をする人の違い:向社会性に着目して POINT・寄付をしている人は、していない人よりも向社会性(他の人や社会を慮る気持ち)が高い・ふるさと納税をしている人は、していない人よりも向社会性が低い 昨今では、ふるさと納税が注目を浴びています。これは自分が生まれ育った地域や愛着のある地域など、何らかの関係のある地域に寄付を行い、その寄付額を自己の所得税額から控除できる制度です。今回は、ふるさと納税を行う人と、それ以外の寄付を行う人の違いに 詳しく読む 詳しく読む 公務員の社会貢献活動とPublic Service Motivation 徳島大学大学院社会産業理工学研究部准教授 小田切 康彦 YASUHIKO KOTAGIRI PDFをダウンロード 公務員の社会貢献活動とPublic Service Motivation 1.社会貢献活動は人材育成とどう関係するか 公務員の本業以外での社会貢献活動が期待されているという。例えば、兵庫県神戸市や奈良県生駒市では、職員の兼業許可の運用形態のひとつとして、社会貢献を促進する制度を導入している。これは、職員が、そのスキルを活かして地域における課題解決に積極的に取り組むことを目的とした制度である。公務員の兼業には法的制限があるものの、多様で柔軟な働き方へのニーズの高まりや、 詳しく読む 詳しく読む 責任ある消費としてのエシカル消費とそのさらなる普及 武蔵大学経済学部教授 大平 修司 SHUJI OHIRA PDFをダウンロード 責任ある消費としてのエシカル消費とそのさらなる普及 1.責任ある消費としてのエシカル消費 SDGsの項目の中で消費に関わる項目は,12番目の「つくる責任・つかう責任」であり,具体的には「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」を意味している。しかし,英語でその項目は,Responsible Consumption&Productionとなっており,企業の生産活動に関わる「つくる責任」は日本語訳として適切な訳と判断できる。一方,消費者行動 詳しく読む 詳しく読む 寄付をする理由/しない理由 名古屋学院大学現代社会学部准教授 中島 誠 MAKOTO NAKAJIMA PDFをダウンロード 寄付をする理由/しない理由 1.はじめに 寄付の利点は、社会保障の充実や研究開発の推進のような社会的側面のみならず、寄付者が幸福を感じたり社会とつながることで適応感が促進されるといった個人的側面まで多岐にわたります。そして、この寄付行動が日本において低調であることが繰り返し指摘されています(例:Charities Aid Foundation(2021)の報告では、日本の寄付の順位は114の国の中で107位です。同報告の2 詳しく読む 詳しく読む 1 2 3 … 6